手紙のようなもの

「不甲斐ない」
心の底から今思うことはそれだ。
私生活も、友人関係も、私は今とことん不甲斐ない。

今、ひとつの命がゆらゆらと揺れている。
「消えたい」と。
それを知りながら、聞きながら、
何がベストなのかわからずにいる。

私自身、投薬治療を受けている身で
言わば薬が人間にしてくれているようなものなので人間もどきだ。
薬が無ければ睡眠も取れない。
ああ、なんて無様なんだろうなと己を思う。
10年以上、私はもう人間ではなく人間もどきだなのだ。

だからこそ、同じ悩みを持つ人々と出会えたことも事実で、今消えようかとしているその火はまさに出会えた命だ。
「消えないで」
そう言うのは簡単だ。
そして、それは無責任だと私は思う。
それを願ったところで、私はその人の苦しみを何も出来ないからだ。
出来るとしたら、話を聞くことくらいだろう。
希死念慮にまとわりつかれた人間の苦しみに、私は簡単に生きてなんて言いたくない。
これは勿論、自死を推奨している訳では無い。

ねえ、まだ約束のもつ鍋屋さん行ってないよ。
私がこんなことになって約束守れてないから、もうちょっとまってて。
もつ鍋屋さん、行こう。